抜き取り検査
製品出荷する前に、品質検査のため、業界では「全数検査」と「抜き取り検査」があります。ボルトやナット、電球・電子製品などまたは膨大な数の時、全数検査は経済的も現実的も不可能となっています。
抜き取り検査は、対象とするロットからサンプルを抜き取って調べ、その結果をロットの品質水準に照らし合わせてロットの合否を判断します。全数検査に比べて検査個数が少ないため、検査の費用と時間が節約できます。
たくさんの抜き取り方法からAQLという指標が生まれました。
AQL指標型
AQLとはAcceptance Quality Limitの略で、「合格品質限界」のことです。
AQLはOC曲線と同じく、数理から言うと、
AQL検査は、あくまでも確率で不良品の流出を防ぐ手段です。AQL検査で不良品の流出を最小限に抑える方法を考えます。
n個のサンプルにr個の不良品がある確率P(r)は、
という二項分布になり、不良品がr個以下である確率P(≦r)は、
になります。
ここで、nとrを固定すれば、P(≦r)はp(合格率)の関数になります。それで、P(≦r)の代わりにP(p)と表記し、この関数で描かれる曲線がOC曲線です。
AQL計算機
理解できない方はこちら直接で計算できます:https://aqiservice.com/wp-content/uploads/2022/04/dds.html