SDGs 再生PET

PETボトルは、何度でも同じ形、つまり新しい飲料用ボトルにリサイクルできる数少ないポリマーでできている。これにより、リサイクルの輪が広がり、「ゆりかごからゆりかごまで」のパッケージング・ソリューションを実現することができる。

バージンPETと同様に、再生PET（rPET）は、アパレル（衣類）、ホームテキスタイル（羽毛布団、枕、カーペット）、自動車部品（カーペット、防音材、ブーツライニング、シートカバー）、産業用最終製品（ジオテキスタイル、屋根断熱材）に使われるポリエステル短繊維またはフィラメント、食品・非食品用の新しいPETパッケージやボトルといった多くの新しい製品の材料として使用することが可能です。一般的には、要求される用途に応じて、バージンとリサイクルの比率でブレンドされる。

身につけたり、飲んだり、座ったり……リサイクル・プラスチックは、あらゆるところに姿を現している。今度、ミネラルウォーターのボトルの底に「No.1」と書いてあるのを見たら、数カ月後にはそれを身に着けているかもしれないと考えてみてください。

リサイクルPET（rPET）は、さまざまな用途に使われています。再利用可能なキャリーバッグから屋根の断熱材まで、私たちの周りにはリサイクルされたプラスチックがあふれている。

カーペット会社は、リサイクルされた繊維を使ってポリエステル・カーペットを作っています。PETは紡いで、枕や掛け布団の中綿になる。また、繊維は衣類やジャケット、極地のフリースにも使われている。PETボトルは、自動車用の不織布カーペットの形で再登場することもある。

小売業者は枕、羽毛布団、再利用可能なショッピングバッグにrPETを使用し、自動車メーカーはブーツの裏地やカーペットにrPETを使用し、建築家やデザイナーは屋根の断熱材としてrPETを使用し、衣料デザイナーはジーンズ、フリースジャケット、高機能スポーツウェアなどの衣料品の製造にrPETを使用し、エンジニアはストラッピング、ビル、ダム、発電所、トンネル用のジオテキスタイルなどの産業用途でrPETを使用し、ブランドオーナーは新しいボトルにブレンドされた素材としてrPETを使っているのです。

リサイクルPET製品は、機能的で費用対効果に優れ、スタイリッシュなものも多くある。デザイナーは、この持続可能な素材からどのようにビジネスを生み出すことができるのか、その可能性に気づいているよう。